〜フェノールフタレイン液の変色域〜

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実験の説明の前に予備知識だよ。フェノールフタレイン(PP)は塩基性(アルカリ性)の溶液の時のみ赤色を示す指示薬です。だけどそれは中学生までの話。とりあえず、試験管と重曹を用意しよう。

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それを水に溶かし、フェノールフタレイン液を垂らして、よく振ってみよう。

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するとこんな感じになる。淡いピンクにも見えるが一応無色を示している。つまりこの溶液は少なくとも塩基性ではないとわかる。

(写真に写っているのは俺じゃないよ。)

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では、今度はそれを加熱してみよう。俺たちは横着して直接手で持ったが、試験管ばさみとかで加熱した方がいいかも。そして、あまり無理に加熱しないこと。

(試験菅が割れる)

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するとこんな風になる。はっきりとピンク色を示している。これは溶液のpHが変化したためである。pHについては以前の実験で説明した→〜土壌検査〜フェノールフタレイン溶液の変色域は(指示薬が反応する範囲のこと)pH89.8。溶液を加熱することでpHが変化し、8 9.8の変色域に入ったためだ。

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ちなみに化学式を書くとこういうことだ。炭酸水素ナトリウム(重曹)が加熱によって3つの物質に分解され、その炭酸ナトリウムが溶液のpHを変化させた原因だろう。

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