〜理科部合宿研究発表〜 by S.K. and Y.Y.

 

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なんじゃこりゃあ!?

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これはバクテリオファージの1種である。バクテリオファージとはウイルスの種類で、特にバクテリアを食べて増殖するものを言う。

 

A頭部:カプセル状になっていて中にDNAが入っている。カプセルはタンパク質でできている。

B:鞘(さや)

C:尾板

D:尾糸

 

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↑こんなことをしていたらしい

T2ファージといえばハーシーとチェイスの実験が有名だ。この実験でこのバクテリオファージが増える仕組みを明らかにした。そして、その増え方がすごい。

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まずは大腸菌にファージがくっつき、大腸菌の細胞壁に付着する。その後大腸菌にDNAを注入し、内部でファージのDNAがコピーされ、内部で増えて、細胞壁を突き破る、という増え方である。

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ちなみにこれが顕微鏡で見た本物のT2ファージである。

この実験の意味って?

頭部のタンパク質の殻には硫黄が含まれていて、DNAにはリンが含まれている。しかし、タンパク質の殻にはリンが含まれていなくて、DNAには硫黄が含まれていない。そして実験で大腸菌内を調べると、細胞壁を除いてリンのみが検出された。これは大腸菌内にDNAのみが入ったと言うことである。そしてその後大腸菌内部でT2ファージが大腸菌内のアミノ酸を使ってタンパク質の殻を作り、細胞壁を突き破るのだ。これによっていえるのは、DNAは自己複製し、それによって子孫に形質を伝えることができる遺伝子であるということがわかる。

参考ページ

http://www.geocities.jp/opabinimaniaj/phage.html

wikipedia:ハーシーとチェイスの実験

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