〜尿素の結晶を作ろう〜

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尿素っていうのは、その昔ドイツ人のヴェーラーが作った物質だ。このことは無機化合物から有機化合物初めて作るのに成功した例でもあり、実はすごいことらしい。

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では、まず用意するものは尿素70g,50ml,洗濯のり(PVA入り)10mlと、洗剤一滴、そして切れ込みをいれた割り箸2本だ。尿素は園芸店に安い値段で売ってるぞ。尿素はすっごく水に溶けて激しい吸熱反応をおこす。その結果普通に溶かすと5℃くらいまで水を冷やすことができる。はかりやメスシリンダーを使って量を量り取るといい。

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まずは飽和尿素水溶液を作るのが目的だ。前述したように尿素はとても水に溶ける上に、激しい吸熱反応が起こるので、普通に溶かすとなかなか飽和できない。なので、尿素を溶かす前に水を加熱してお湯にしてしまおう。そしたら、尿素を一気に入れて溶かしてしまうといい。

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尿素が溶けたのを確認したら、洗濯のり10mlを入れて混ぜ、洗剤を一滴滴下する。そして最後に切れ込みの入れた割り箸を2本溶液に刺しておけば準備完了。一晩放置。今回は食紅などの色素もいれてみた。

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また、溶液を霧吹きの容器に入れて、霧をなにか繊維の細かいものなどに吹きかけてみても面白い。今回はちょうどいらないテニスボールがあったので、それに吹きかけてみた。

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次の日にはこんな感じになった。うまくいけばこのように大きく成長した結晶を作ることができる。これはテンションがあがる。

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霧吹きをかけておいたテニスボールもこんな感じに周りに結晶ができた。とってもおもしろくて、リスクの低い実験だ。

CO(NH2)2+H2O2NH3+CO2-XJ

尿素を水に溶かすとどうやらこんな風になるようだ。この時に激しい吸熱反応がおきるようだ。

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