〜果物電池〜
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果物電池といったけど、今回はレモンを使ってやってみました!! レモンはpHでいうと2。だからとても酸っぱいんだね。その酸っぱい元の原因の一つはレモンの中に含まれるH+(水素イオン)だ。そしてレモンの果肉の中に含まれる水分(H2O)が電池に関係してくるんだよ。 |
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ちょっと要があって後輩に写真を撮るのを頼んでいたから、今回は写真は少なめだよ。必要なモノはレモン、銅板、亜鉛板、電圧計、発光ダイオード(豆電球)、ワニ口クリップ(絶縁テープ)などを用意。まずはレモンを輪切りにして、レモンの果肉の左右に、銅板、亜鉛板を刺す。電圧計につなげるときは、銅板は正極(+)、 亜鉛板は負極(-)になるように接続して、スイッチをオンにする。写真をよく見て、準備してね。 |
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左図はイメージ。実験リーダーの骨クンの報告によると、起電力(電流計で言う測った瞬間の電圧)は0.7V だったそうだ。その後、起電力がどんどん低下していったという。これが、いわゆる分極である。発光ダイオードは残念ながら光らせることが出来なかったそうだ。彼の考察によると、銅板と亜鉛板をあらかじめよく削っていなかったためか、果汁があたりに飛び散っていて、漏電してしまったのではないかと言うことだそうだ。すばらしい考察だと思った。 |
では、それぞれの極で起こった反応を反応式で表してみよう。+は、イオンの価数における+です。 負極(亜鉛板):2H2O→ O2 + 4OH+ + 4e- 正極(銅板): 2H+ + 2e- → H2 分極を防ぐには過酸化水素水を減極剤として入れるのが一般的なんだけど、レモン電池でもおそらく減極剤として働くだろう。 この実験を理解するには、化学Tをあるていど学習している人に教えてもらうといいよ。 実験に使ったレモンは絶対に食べないでね。銅や亜鉛のイオンが溶け出しているから。
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