〜バナナからDNAを取りだそう〜
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生き物にはその生物ごとに設計図である遺伝子がある。その遺伝子の本体であるDNAをバナナから取り出してみよう、ということである。
ちなみに、バナナとかの果物っていい香りがするでしょ?それはこの左図のエチレンという物質によるものなんだ。 |
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まずはバナナを3分の1位にしたものをすり潰す。すごくぐちゃぐちゃになるようにしつこく潰すようにしよう。 |
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ここから、手早く作業を行うようにする。10パーセントの食塩水をすり潰したバナナに加えて、よくなじませる。そうしたら、ペーパーフィルターでその液をこす。
しかし俺たちはペーパーフィルターが無かったので脱脂綿を使って気合いでこしました。 |
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こした液に食器用洗剤を小さじ1杯入れて、数回やさしくかき混ぜる。強く混ぜるとDNAの組織が崩れてしまうぞ。 |
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そしたらその溶液の2,3倍の量のエタノールをガラス棒を伝わらせてゆっくりと入れる。そうした後、数分後にDNAが上の方に浮かんでくる。 |
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分かるだろうか。ビーカーの上の方に白い糸みたいなのがうっすらとあります。これがDNAです。
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原理の説明 食器用洗剤は界面活性剤という物質が含まれていてそれはDNAを覆っている細胞膜を溶出し、タンパク質の変性させる。そしてそこにエタノールを加えることでそれらが溶ける。DNAはエタノールに溶けないのでビーカーに浮上してくる。なお、食塩水はDNAを析出しやすくするために加える。
要はDNAを覆っているバリアを食器用洗剤で壊し、それをエタノールで溶かして、最後にエタノールに溶けないDNAのみが残る、ということである。
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