〜アジサイの花の色とその土壌の関係を調べる実験〜

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校内にたくさんのアジサイが咲いているのが目について何か実験しようと思った。アジサイの花の色の決定とその土壌には関係があり、その土に溶けているアルミニウムの量によって決まるらしい。アルミニウムが多く溶ける土は酸性であり、あまり溶けない土は塩基性(アルカリ性)であるという。

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とりあえずアジサイの生えている土をペットボトルの全体の3分の1くらい取り、写真のように入れる。この作業をアジサイの各色(赤、青、紫、白)ごとに行う。この土を入れたペットボトルに蒸留水をいれて上澄み液を作り、1日放置する。その後、万能試験紙などでpHを測定する。

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 アルミニウムが多く溶ける酸性の土に生えるアジサイの花の色は青色アルミニウムがあまり溶けない塩基性の土に生えるアジサイの花の色は赤色となる。白は花の色がまだついていない状態か色が抜けてしまった状態のどちらかであり、実験を応用することでそのアジサイの花の色が何色であるかということが予測できそうだ。

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すると写真のようになった。わかりづらいが、赤の万能試験紙がわずかに青くなっているのがわかる。これは赤色のアジサイの土壌が弱塩基性であることがわかったということだ。 

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余談だが、土を取っている最中にこんなモノを後輩が見つけた。これはおそらくカイコのキマユ(黄繭)である。(もしかしたらシロマユが土で汚れて黄色に見えただけかもしれない)カイコの繭の色は抑制遺伝の典型的な例なので、高校生なりに説明しておく。この遺伝は、遺伝子Iがマユの色を黄色にする遺伝子Yのはたらきを抑制し黄色にならないようにしている。

ちなみに割合で言うとキマユができるのは16個に3個の割合である。

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